倉敷市玉島北公民館講座・やさしい写真・写真展

「旧山陽道を撮る」

「やさしい写真」は平成19年(2007年)に開講し、今年で9年目を迎えました。1年間に3回の写真展開催と1冊の写真集作成を行います。この「旧山陽道を撮る」が今年度3回目最後の総仕上げの写真展です。

日時:平成2821日(月)212日(金)

午前9午後5時(最終日は午後4時)

土・日・祝日は休み

場所:倉敷市役所玉島支所1階展示ホール

電話 086-522-8111

私たちの故郷岡山県には、古来より数多くの街道があります。南に瀬戸内海、県南に平野、中部に吉備高原が広がり、北部に中国山地がそびえており、高梁川、旭川、吉井川の3大河川が流れ、こうした複雑で豊かな地形を利用して、多くの街道が発達してきました。街道は物資輸送や文化交流の重要な場所であり、私たちの生活も街道を基盤として発展してきました。特に山陽道は、古代に都と筑紫を結ぶ官道として整備された道で、大宰府道・筑紫大道とも呼ばれ、延喜式兵部省によれば、全国7官道のうち唯一大路となっています。中世には、官道としての性格は失いますが、一部道筋を変えながら、陸上交通路として重要な役割を担い続けました。鎌倉から南北朝にかけては、沿道には宿と呼ばれる集落が形成されます。江戸時代には東海道・奥州街道に次ぐ重要路で、異国の文明文化の入ってくる九州と日本の中心である京都・大阪など都を結ぶ大動脈となる街道でした。

 

(左)古代山陽道・岡山半田山・渡辺幸雄 (右)近世山陽道・山手・浅原弘二

 

山陽道は今まで4、5の変遷があり、三石から備前一宮(吉備津彦神社付近)までの間は、時代によってルートが異なっています。それを大きく分けると、古代山陽道と中世山陽道、近世山陽道の3つで、時代が新しくなるにつれて南に下がり、近世には現在の国道2号線や山陽本線の走行に近いところを通るようになっています。これらの街道も、近年の急速な社会の変化により、大規模な開発などが進み、そのルートや姿が変わり、沿道にみられた文化遺産なども急激に失われ、人々の記憶から少しずつ消えようとしています。今回私たちやさしい写真講座では、これら3つの街道を地区別に分担し、1年かけて撮影してきました。この私たちの誇りともいえる歴史遺産が、消えることなく末永く保存され、語り継がれていくことを願いながら、シャッターを切りました。

【出品者】 浅原弘二、往田繁信、往田マリ、板野則彦、板野温子、小野須美夫、貝原裕司、佐々木澄夫、中原貞子、西井明生、西山勝敏、樋口紀典、森本俊生、渡辺幸雄、山上高人(講師)

 

主催 倉敷市玉島北公民館講座「やさしい写真」

倉敷市玉島北公民館 TEL 086-526-5315  〒713-8113岡山県倉敷市玉島八島1773-10

 

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